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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第5章 【ヒロアカ 】【自作】毒の花※死柄木【R18】


目に映った弔の顔に怒りは無かった。
興が逸れているわけでも無く、むしろ弔の荒い息が私の顔にかかった。
「ああ、そのまま意識失うなよ。」
弔は口に押し付けている私の腕を掴んで外すと、また私にキスをする。
弔の息と舌が絡んできて、苦しくて弔の肩を掴んだ。
ゆっくりと入ってくる弔のモノに、痛みで目を瞑る度に、弔は私に目を開けさせる。

このまま意識を失う事も出来なくて、痛みに耐えているだけなのに、私の顔を撫でてキスをしてくる弔に、体の奥が熱くなる。
弔のモノが奥まで入ると、痛みで体がビクッと反応する。
「‥やっと全部入った。」
弔はそう言うと、一旦動くのをやめて、上半身を私に預ける様に寄りかかってきた。

動かなければ、少し痛みが和らいでいる気がしたが、しっかりと入っている弔のモノがビクビクと動いているのが凄く分かる。
「望み通り、初めてが俺になったな。」
弔は顔を上げて私の顔を覗き込みながら言った。
もう、身売りをする事も無いから、弔が初めてでなくても良かった。
そんな事分かっているはずなのに、弔は意地悪そうな顔で言った。

私はそんな弔を、眉間に皺を寄せて睨んだ。
涙が出る、弔でなくても良かったはずなのに、今私はどうしてこんなに胸が熱いのだろう。
あの殺戮の光景を思い出すと、私はそれを振り切る様に弔に言った。
「動いてよ、弔さん。」
私が弔の顔を両手で掴んで弔に言うと、弔は目を細めてゆっくり動き出した。
先ほどと同じ痛みが体を突き抜ける。

流れる涙は、やっぱり弔が拭ってくれる。
あの時と同じ様に、弔が優しく私を抱いてくる。
「っあ、くっ。」
言葉ににも喘ぎ声にもならない声が私から出る。
私が苦しそうにしていても、今後は動きを止める事はしなかった。
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