【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第5章 【ヒロアカ 】【自作】毒の花※死柄木【R18】
私は耳元で弔が息を整えたいるのを聞きながら、『掌に』付いている弔の体液をそっとシーツで拭った。
そして、弔の肩に手を置くと、彼を抱きしめる。
ー‥やってしまった。
私は熱が治りつつ頭で、だんだんとその後悔だけが強くなった。
私を抱きしめて動かない弔を横目で見る。
弔は目を瞑っていて、寝ている様だった。
私はゆっくりと、弔から体を離すと、自分の後処理をして服を着た。
私がベットから降りても、弔は起き上がる様子は無かった。
グッと拳を握って、私は寝ている弔を見た。
そして、そのままドアを開けて弔を1人部屋に残して、私は部屋を出た。
部屋を出た瞬間、目の前にモヤのかかった男の人が、立っていた。
一瞬ビクッとなったけど、彼がここに来て最初に会った人だと分かると、思わず目を逸らした。
目を逸らした私を、モヤの男の人は黙って見ていた。
私はその人の横を通り過ぎて、そのまま暗い廊下を歩いて行った。
黒霧が部屋に入ると、弔は目を覚ましていて入ってきた黒霧を見たが、ベットから起きあがろうとはしなかった。
「‥いいのですか?死柄木弔。」
黒霧は何か言いたそうに弔に尋ねた。
黒霧の言葉で、弔はやっとベットから起き上がる。
「愉しかったから、アレはアレでいい。」
黒霧を見ながら、弔は目を細めてにっと笑った。
「‥また酔狂な‥。」
黒霧はそんな弔を見て、呆れた様にため息を吐いた。
そんな黒霧にさえ、弔は気にしないほど、機嫌が良かった。
帰路に帰りながら、もう私は罪悪感しか無かった。
私はやってしまった。
あの時咲かせた花は、麻薬とかに使われる材料で、人に幻覚を見せる作用があった。
そう、私は咄嗟に弔に幻覚を見せていた。
私達はSEXをしていない。