• テキストサイズ

【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


月曜日に学校へ行くのは少し、しんどかった。
クラスが違うのはありがたい、忘れるなら顔はなるべく見ない方がいい。
なのに、ずっと轟を目で追っていたせいか、この時間の轟は何処に居る、誰と居る、見なくても分かってしまって、轟の顔を思い出す。
情緒不安定で、考えただけで涙が出そうだ。

失恋なんて、時間が解決してくれるのは分かる。
だけども苦しいのは今で、忘れたいと思えば思うほど、鮮明に思い出される。
目線の先に轟が映った。
轟はクラスの女子と何やら話している。
前はそんな光景を見ても、同じクラスが羨ましいとしか思わなかったのに、私は確かにA組の女子に嫉妬する。

これから先、少しでも私を見つめていた轟のあの顔を、他の誰かに向けるなんて考えられない。
胸が潰されて、裂かれる様だ。
むしろ前より轟への気持ちが悪化しているのではないか。
知ってしまった轟の熱を、もう無かった事になんて出来ないと知った。

何も手に付かなかった学校から帰ると、私は思わず足を止めてその光景を目を見開いて確認した。
轟が、私のマンションの前にいた。
それだけで、胸がギュッと潰される。
轟が私に気が付いて目が合うと、轟も顔を赤くして私を見返す。
思わず駆け足になり、轟の手を握ってマンションの中に入る。

どうして居るのかなんて、聞かなくても分かる。
轟は私が握った手をしっかり握り返してくれて、私の後を黙って着いてくる。
部屋の鍵を開けると、ドアに手を出して開けたのは轟だ。
緊張でモタモタしてしまった私に、痺れを切らしたのだろう。
轟はすぐに私を部屋の中に押し込めて、ドアが閉まる前から私を抱きしめる。

「っ上條っ」
轟は私の顎を掴むと、唇を押し付けてきて、口の中に舌を入れると、私の歯を割ってその奥に舌を入れてくる。
/ 337ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp