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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


轟はゆっくり中に入っていた自分のモノを抜くと、一緒に出てきた体液を見て、ひどく困惑していた。
轟の精子と一緒に、血が混じっていたからだ。
いくら轟がこっち方面に疎いと言っても、ソレが何を意味する位は分かったのだろう。
「あっ‥上條‥悪い、俺‥。」
私が初めてだった事に、ひどく狼狽えていた。

あんな誘い方をする処女なんて、想像つかないだろう。
何故か襲ったのは私なのに、轟が必死に謝る。
私はすっと手を出すと、心配そうに見ている轟の顔を撫でる。
「‥大丈夫、今凄く幸せ。」
目を細めて轟に笑うと、轟は驚いた後、少し顔を赤らめて、私から目を逸らした。
だけどすぐにまた、私を優しく抱きしめてくれる。
「‥体‥大丈夫か?」
耳元で轟の優しい声が聞こえると、私は目頭が熱くなる。

あんなに酷いことをした私に、優しくしてくれる轟が愛おしい。
私が轟の首に腕を回すと、轟はまた私の唇にキスをしてくれる。
なんだかそのキスが恋人同士がする様な、甘いキスで、余計に涙を誘う。
ー轟が大好きだ。
私はダルい体を休める様に身を任せると、いつの間にか気を失っていたようだ。

目が覚めた時には、轟は居なかった。
いつ帰ったのだろう、唇には轟の感触がまだ残っている。
体もまだ轟の匂いが染み付いている。
きっと私が寝た後も、ずっと抱きしめてくれていて、キスをしていてくれたのが分かる。

最初の計画通りに、轟に初めてを捧げた。
私の初恋は成就しないと分かっていたから、せめて最後は轟に抱かれて、そして嫌われてこの恋を終わらせようとした。
計画より十分過ぎる位に、轟は私の夢を叶えてくれた。
なのに‥今何で私はこんなに虚しい気持ちになっているのだろう。
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