第3章 どこか雰囲気が大人っぽい子
時計の秒針が進む音が静かな部屋に響き渡る。
55分、56分、だんだんと時間が進んでいくにつれて部屋の中に緊張感が走る
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時計の針が10時を指すとほぼ同時に地響きと建物が揺れるほどの風が吹く。
「来たね」
「私1、2課回ってくる」
2人同時に立ち上がって私は階段を駆け下り、お姉ちゃんは情報を集めようとしている上層部と話をしている
「おい、アキラ」
「っお、岸辺さんか…脅かさないでくださいよ」
「何が起こったんだ」
「銃の悪魔です、相当な被害受けてます」
1課には岸辺さんがすぐ指示を回してくれるとのことで2課に回る。
2課にも指示を回してさっきまでいた部屋に戻る
「お疲れ様、どんな感じ?」
「うん、1課は岸辺さんがいたからすぐだったし、2課も行動が早い人たちばっかりだからすぐだったよ」
「そっか。上にはアキラが北海道向かうこと伝えてあるから」
「ありがと、あとの指示はお姉ちゃんに任せるね」
結局その日は本部を走り回り、報告続き。本部を出る時には空が真っ暗。
家に着くといつも通り飼い犬が「おかえり!」と言わんばかりに飛びついてくる。私たち姉妹の疲れを吹き飛ばしてくれる唯一の存在
「ん〜!はいはい、ただいま」
「シューちゃんはアキラの事大好きだね〜?」
「いっつも私のところに飛びついてくるよね」
わしゃわしゃと犬たちを撫でて家の中に入る。
準備を終わらせて、いつも通りご飯を食べて、いつも通りの時間を過ごす。この生活がいつまで続くのかな、なんて考える。