第2章 プロローグ
転生した後も前世の記憶があればいいな〜、誰もが考えたことある夢。世界には実在したらしいし有り得なくはない。
二次元に転生できたら、なんて夢のまた夢。
私が事故に遭ったのはほんの数時間前。全身痛いし意識がはっきりしない。友達と一緒だったからその子の声と医者の声、最後まで残ってるのは聴覚って聞いたことあったけど本当なんだ。それを最後に意識がプッツリ切れる。
次に目が覚めたのは…いつだろう。見たことない天井……?
そうだ、私、マキマさんの妹になったんだった。なんで理解してるのかわかんないけど。
まぁまずは状況を理解してみよう。
数時間前に事故って、多分転生して、今はマキマさんの妹。で、ここはお姉ちゃんの家。今は1984年。年齢は悪魔だからわかんない。公安デビルハンターとして働いてる。
…もう考えるのめんどくさいからやめよう。
「ん…ティラミス?おはよぉ」
重いな、と体をゆっくり起こすと僕が目覚ましだよ!と言わんばかりに尻尾を振って私にのしかかってくる。
「起きた?おはようアキラ。」
「お姉ちゃん、おはよ」
ティラミスが入ったのを見てお姉ちゃんも起こしに来てくれたのだろう。
「顔洗って髪の毛整えておいで、朝ごはんできてるから」
「はーい」