第7章 ※ダンゾウ
「落ちつく.....」
冷たい風がヨルを包み込んだ
顔岩へ行き、腰を落とし木の葉を見下ろした。
「..........」
「ヨル」
1人になると、勝手に頭からカカシが出てくる
「そうか.....お前が一番近くに居るからな」
なのに..........
一番近い存在の奴に.....
私は真実を隠している.....
私は人造人間ヨル
ダンゾウとの約束
カカシには言わないと決めた。
決めた事なのに
私は造られたモノなのに
人間の感情など理解出来ないはずなのに.....
この胸の痛みはなんだ.....?
「辛い..........」
殆ど聞こえない、小さな小蠅が鳴く声で溢す。
なのに.....
「何が辛いの.....?ヨル」
ふんわりと.....優しく.....甘い
安心する香りが私を包んだ。
振り向かなくても分かる.....
「何処に行ったのよ。凄く探したじゃない」
今日は一緒に任務する言ってたでしょそう言いぎゅっと抱きしめ、私の頭上に奴の顎が乗った。
「ヨル」
その低い艶のある声で呼ばれると、さっきまでワカラナイの感情は何処に消え去った。
「カカシ.....」
「なぁに?」
私の顔を見る様に覗き込み、眼を合わせた
「もっと名前を呼んで.....」
「.....ヨル」
そう言うと優しく額にキスを落としてくれた
「.....オレは何があってもヨルの味方だからね」
「...なら私は何があってもカカシを護る」
「え?」
「冗談.....カカシ、ありがとう」
ありがとうと笑顔で、返した。
「それ反則///」
「?」
「何もない。さて、帰りますか。外は冷えるよ」
また温かいミルクティー入れてあげる
そう言うと、カカシは横抱きにし私を持ち上げる。
私は行為に甘えカカシの首に手を回し、顔を蹲る
「ヨル?」
滅多にない行動にカカシが驚く
「偶に人間らしい事をする」
「何よ.....その言い方。
ヨルは、ヨルでしょ?」
と言う。
「カカシ.....」
「ん?」
「やっぱり自分で歩く」
「だめ♡」
そう言い帰路へ着く。
そう.....
私は
ヨル.....