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私が帰る理由

第7章 ※ダンゾウ




昔の夢を見た.....


私がヨルになる前の頃。
夜瑠の話

執着
脅威
嫉妬
殺意
怨恨
奇遇
苦艱

私の人生、正の感情より負の感情を浴びる事が多かった。
六棟一族の秘密計画で造られた最強の忍び
人造人間 ヨル
その器として赤子の夜瑠が生贄となった。

夜瑠が成長し自我が目覚め、この世界に着いて疑問も持ち始めた。

「ヨル、私もうこんな世界やだよ.....抜け出したい!」
『.....抜け出す方法はある』 
「あるの!?」
『だが.....それは.....』
「いいよ!勿体ぶらないで教えて!」
『夜瑠.....君が死ぬ事だ』
「え?.....」
『君の身体を私に渡す.....だがそれは.....君の魂が無くなるという事.....つまり死』
「.....」
『案ずるな.....死とは言え苦しませない。安らかに逝ける』
「でもそれだと.....ヨルが1人に成っちゃう!」
『!!』
「一緒に頑張ろうって約束したのに!」
『大丈夫だ。所詮私は造られたモノ.....私は君の心を大切にしたい』


そう..........

そして私は六棟夜瑠から身体を引き継ぎ、六棟ヨルとなった。

この事を知ってるのは、
今は亡きミナトとクシナ、サクモ
木の葉上層部の一握りの人間、ヒルゼンや御意見番、ダンゾウ..........
計画に加担していた大蛇丸

そして部下のイタチ
 







夜瑠ごめん.....大切な身体なのにダンゾウに傷つけられた
快楽により眠りに着いていた身体を起こす

「久しぶりに君との事を思い出したよ.....」
ゆっくりと上体を起こした。
ダンゾウの気配はしない.....人の気配も無し。
簡易的に取り付けられてるシャワーで汚れを落とし、服に着替え外に出る。

辺りはすっかり陽が落ち、月の光が里を包んでいる。
気分が晴れず、ブラブラと里を歩き顔岩へ足を運んだ。
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