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私が帰る理由

第19章 うちはイタチ part2



シスイはゆっくりとオレに近づいた。
しかしその姿は、予想だにしない姿


シスイは右眼を抑えながらポタリ...ポタリと血を流していた。









「イタチ...聞いてくれて。
もううちはのクーデターは止められそうに無い...このまま木ノ葉が内戦を起こせば、他国は必ず攻め入ってくる。また戦争になる。別天神を使い止めようとした矢先、ダンゾウに右眼を奪われた」

「!なに!」

「クッ、奴はオレを信用していないッ

なりふり構う事なく、自分のやり方で里を守るつもりだ

恐らく左眼も奪われる」

「ッッ!」
オレは悔しさの余り拳を握り閉めた


「奪われる前に...この眼は......お前に渡す」

「!」

シスイ...お前はッ

そう言うとシスイは残りの左眼を躊躇なく取り出しオレに差し出した



「頼めるのは親友のお前だけだ。



この里を...


うちはの名を...



守ってくれ」



シスイ...



大切なシスイの左眼。
決して無駄にはしないッ

オレは口寄せの鴉を呼び出し、左眼を回収する



「確かに受け取ったぞ」






ありがとう。
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