第19章 うちはイタチ part2
それからと言うもの、オレはカカシさんの元に着き暗部の任務をこなし続けた。
そしてその一つに、うちは地区の24時間監視をするものがあった。
木ノ葉への九尾の妖狐来襲
九尾をコントロール出来るのは、うちはの瞳力だけと言う理由から、里はうちはの仕業ではないかと、あらぬ疑いをかけた。
オレ達、うちは一族は里の片隅に追いやられ、隔離さながらの状態となった。
そのせいか、うちは一族が里への不満が増幅していった。
肌で感じる憎悪。
月一で行われているうちは一族の会合で、皆の思いをオレは感じていた。
そしてクーデターを引き起こす算段。
うちは一族が、里を乗っ取るためのクーデター
その首謀者として、オレの父...うちはフガクがいる。
オレはスパイな為、現在起こっている一族の状況を逐一ダンゾウ様や、3代目に報告していた。
正直、疲れる......
二重スパイは、精神的には疲弊していた。
オレは少し俯きながら、ゆっくりと道を歩いていた。
すると、足元に人型の影が現れパッと前を見る。
そこには
「よ!イタチ!」
「!シスイ!」
シスイだ
会うのはいつぶりだ?
シスイも過酷な任務で最近会えていなかった。
オレは嬉しくなり、さっきまで肩に乗っていた負の感情が軽くなった
「少し話そう」
滝が流れる森林
人目のつかない森の中。
オレとシスイだけ
「ここで、昔よく遊んだな...」
「要件は...」
きっとあれの事...
「お前の率直な意見を聞きたい。フガクさんはどこまで本気だと思う?」
「本気とは...?」
「クーデターだ」
オレ達の間に生暖かい風が過ぎ去った。
「うちはは...里に対する不満が高まっている。里がこのままなら...うちはも、我慢の限界を越えるだろう...」
「里が変われば、うちはも変わるか...」
「だがうちはが変わらなければ、里は変われない。双方に不信感がある以上自体は崩れられない」
「オレはその不信を払いたい。」
「出来ると思うか...?」
出来るのか?膨らみ続ける憎悪は、容易く治るものでは無い。
「さぁ...しかし、やらねば。うちはがクーデターを起こせば双方にとって不幸な結果しかもたらさない」
確かにそうだな...
それに......