第19章 うちはイタチ part2
「その者が裏切り者と言うわけではないが...裏切り者の証拠の巻き物を持っている。その巻き物を渡しさいしてくれば我らは消えよう...」
「ああ言ってるが...?」
シスイが負傷した暗部にボソリッと問う。
「情報得てそれでどうするッ?」
「決まってんだろ!里に仇なすものを天誅を下す。我ら闇を掟により木ノ葉の秩序を正すんだよ」
「お前達が裁く権利など無いッ。この巻き物は火影様に渡す。火影様なら公平な裁きを下してくださるのだ」
負傷した暗部が、言葉を噛み締めながら言い放つ
「公平な裁きだと?何を緩い事を...里を裏切れば死と決まっている!」
「裏切り者側にも理由がある...
それを正しく精算してくださるのが火影様の意向なのだ」
それも一つの考え方...
だが、事は里全体の及ぶ話だ
1人の裏切り者と、里全体とては話の重みが違う。
シスイなら...
ザシュッ!
「!」
追手の暗部の1人がクナイを投げ、負傷した暗部の額にクナイを刺した。
だが負傷した暗部は実は分身
クナイのダメージにより分身は跡形もなく消え失せる
「ほう...我らの注意を引いてる間にすり替えたか...」
「問題ない。私の糸には毒が染み込ませてある。そう遠くには逃げられまい。」
「言葉も無く目的の為に刃を突き立てる。
流石暗部...いや、ダンゾウ様の根か...
陰から平和を支える名もなき者。それが忍びだとオレは思う」
「ならば我らと考えは同じ」
「いや、違う!
刃をチラつかせ
力を誇示して保つ秩序など
平和とは言えない!!」
写輪眼!
シスイの写輪眼が発動した!
これは暗部に対する敵対の意志...
シスイ...
オレは...
「オレは、」
「イタチ、お前は下がっていろ」
下がる...?
いや、違う!
「オレはうちはイタチ!シスイと共に戦う!」
「イタチ!お前!」
オレは何か心につっかえた錘が外れた気がした。
「仕方ない...」
「子供て、容赦せぬぞ」
「うちはが図に載って、我らに楯突くとはな...刃向かった事、後悔するんだな」
そう言うと、暗部3人はクナイを構え、オレ達に攻撃を仕掛けた!
「イタチ!気を抜くな!」
「分かってる!」
もう迷いは無い!!
オレらの戦いが始まる!!