第16章 木ノ葉崩し
「俺らが幼少期の頃は第三次忍界大戦中で、そこら辺に戦争が起き死体がゴロゴロ転がってる時代だ。そんな俺の最も古い記憶は
俺をゴミの様に見下す両親と大勢の人間から虐められた記憶だ。」
『お前なんか息子じゃない!』
『貴方なんか産まなければ良かった...』
『気持ち悪っ!!あっち行け!』
そして次に目が覚めた時は...森で倒れていた
両親はどうなったのか...殺されたのか、死んだのか分からねえ...
虐められていた以外、俺がどんな生活をしていたのかも思いだせねえ
何故森で倒れてたのも思い出せず、覚えていたのは...俺の名前が"バクタ"て事と、この"酸素を毒に変える事の出来る力"だ」
「......」
「毎日が空腹だった......
何も出来ねえ餓鬼がウロウロと森の中を歩いてる...
もう時期俺は死ぬ.........
そんな時......大蛇丸に会ったんだ」
『私の為に力を使いなさい』
「力を使うよりも、まずは空腹を満たしたくて着いて行ったんだけどな。
だが着いて行った大蛇丸のアジトでは、俺と同じ境遇の餓鬼がいっぱい居た......
皆が俺と同じ目をしていた。
明日になんざ希望を見出せねえ目だ。
だが生きていくには...大蛇丸に認めてもらう為には......無我夢中で人を殺した......人を殺す度に...俺が強くなるたびに奴は嬉しそうな顔をする...
だがある日...大蛇丸はある女の餓鬼を見続けた...
それがアンタだ...六棟ヨル」