第14章 ※束の間ひととき
「嗚呼...私は他里に狙われてる存在。
まぁ、何人束になろうと無駄だが、ナルトが狙われたら私も手が出せない
それに小さい頃の記憶は意外と忘れない物だ...
もし私が育てた時の記憶が残っていたら
あの子...狙われるかもしれない...」
だから少し記憶を操作した
「...ナルトを危険な目に合わせない様にする為か...」
「そう思って...物心ついた時に記憶の操作をしたんだが...
運命とは残酷なもので
またあの子と再会してしまった...」
『オレは火影になる!』
太陽の様に笑う幼すぎるナルト
「......ヨルよ。記憶が全てではない
ヨルとナルトの繋がりが強いだけだ」
「そうだな......。ナルトには私との関係の事言うなよ?私は"副担当上忍"なんだから」
「そんな野暮のことしないわい」
暫くすると崖下から禍々しいチャクラを感じた
「九尾だ」
口寄せの術!!
巨大な蛙 ガマブン太を呼び出した
「よくやった...」
「どうやら今度は自分から九尾のチャクラを引き出したのォ」
ヨルと自来也は嬉しく微笑む
「...だが、よりによってアイツを呼び出したとは....」
「自来也!!自来也は何処じゃ!」
崖下からガマブン太が叫ぶ。
「呼ばれてるぞ?」
「ガマブン太はワシでも手に負えんからのォ。ヨルの言うことなら聞くんじゃないかのォ?」
「......いや、ここは...ナルトに任せる」
「そうか。ワシはそろそろ消えるかのォ...見つかったら面倒だし...。取材!取材!」
自来也は颯爽と何処かへ消える
口寄せ契約の巻物...うずまきナルトと記したものを残して...