第7章 インターハイ予選までの1週間
「好き」
は顔を赤くしながら、背の高い花道を見上げながらついに10年越しの告白をした。
花「おぉ!知ってるぞ!だって俺はお前の親分…」
「そうじゃなくて…」
花「ぬ?」
「花道のこと、恋愛の意味で好き。花道が晴子ちゃんを好きなのと同じように、私も花道が好き」
花「え……えぇ!?が、おおおおおお、俺を好きぃ!?」
「うん。ずっと好きだった」
花「いやしかし俺には晴子さんが…」
「知ってる。別に伝えたからどうだってわけじゃないよ。ただ…ただ、私の気持ちを知って欲しかったんだ。それだけ」
は階段を降りて行こうとした。
花「待て」
しかし花道に呼び止められた。
花「ありがとよ、こんな俺をずっとそう思っててくれて。でも俺は…俺は多分、当分晴子さんへの想いが変わることはねぇ」
「うん」
ここまではが覚悟していたことだった。
想定内だった。
全く傷つかないと言えば嘘になるが、ある程度は耐性があった。
そして花道の次の言葉もの想定内であったが、後にその言葉は思っていた以上にを苦しめるものとなった。
花「それでも、ずっと今まで通り変わらず接してくれるか?俺と今まで通りの関係でいてくれるか?」
「うん。もちろん!」
はこの時笑顔で頷いた。
「花道、部活行こっか!」
花「おう!」
2人の関係はいつもと変わらないように見えた。