第7章 インターハイ予選までの1週間
「いいよ、許す。私もひねくれたこと言ってごめん。1on1も続けよ。でも回数少し減らしてほしい」
流「…分かった」
「じゃあ私これからちょっと大事な用あるから、また後で」
流「今日部活来ねぇのかよ」
「行くよ。用事終わったらすぐ行く。じゃあまた」
流川はようやくの手を離すと、は走っていってしまった。
流(大事な用って、んだよ…)
また流川はムスッとして体育館へと向かった。
そしてと流川の様子を晴子は見ていた。
晴(流川くん…ちゃんと話すときは真剣な顔したり楽しそうな顔したり、他の子と話す時と全然違う…今も流川くんがちゃんのこと引き留めてたよね…流川くん、きっとちゃんのこと好きなんだ…)
晴子は落ち込むのだった。
が花道のクラスに付き、教室を覗くと花道に少し鬱陶しがられる水戸がいた。
花「お前今日やけに話しかけてくるな」
洋「まぁそう言わずもう少しだけ俺に付き合えよ」
(洋平…私が今日告白するって分かってて、引き止めてくれてたんだ…)
花「俺は部活に行くんだ!」
洋「あぁ!だからもう少し…」
「花道!!」
花「おぉ!!部活に行くぞ!離せ!」
花道は水戸を振り払った。
水戸は苦笑いをしていた。
「花道、ちょっといい?」
花「お?なんだ?」
はいいからいいからと花道の背中を押して教室を出た。
その際、水戸の方を振り向き、ありがと、と口パクで言った。
洋「どういたしまして。頑張れよ」
水戸の言葉は誰の耳にも届かずその場に消えた。
はあまり人が来ない階段の踊り場に花道を連れ出した。
花「どうしたんだ?」
「花道」
花「ん?」
「私…花道のことが…花道のことが…