第2章 新たな生活
友達2「だって好きな子に誘われたなら入るんじゃない?」
「そういう時花道は…入るな。絶対入る。やっぱ私も行く。てかマネージャーやる」
唐突に立ち上がる勢いで宣言する。
その熱量に、友だち2人が同時に目を丸くした。
友達1「マ、マネージャー!?」
「うん。花道が入るなら絶対やる」
即答する声には、一切の迷いがなかった。
友達2「本当すんごい熱意…」
友達1「でも私今日用事あるから明日でもいい?」
友達2「あらそうなの?分かった!いいわよ!」
「私は今日入部届出す」
迷いのないその一言に、友達が思わず机に手をつく。
友達1「ま、まだ気が早いんじゃ…」
「出す!」
勢いで押し切るその表情は真剣そのもの。
友達2「ありゃりゃ…でも桜木くんだって断られて入れない可能性だってあるのよ?」
「花道がいない部活…それじゃあマネージャーやる意味ない!」
友達2「でしょ?早とちりしないの」
「はーい」
返事こそ素直だが、表情には花道が入部したなら“届けを出す”と決めた人間の光が宿ったままだった。