第6章 リョータ・三井復帰
「ところで三井さん。私と1on1しませんか?」
三「なに?」
三(こいつ俺をおちょくってるのか?)
「三井さんはまた基礎からやったりする必要は全く無いと思います。ただ、体力がやっぱり他の選手たちに比べて足りてないです。だから、大会までこれから部活終わりに毎日1on1しません?体力作りには、ちょうどいいでしょ?」
三「ふんっ、そうだな。いいだろう。やってやろうじゃねぇか」
流「おい」
そこへ2人の会話を聞いていた流川がやってきた。
「流川、どうしたの?」
もあのプレゼントの日から少し流川に優しくなっていた。
流「俺と1on1は」
「あんたとは昼休みやってるでしょ…しかもあんたは本来私との1on1なんてしなくたって…」
流「俺との1on1はイヤイヤだったのに、なんでこのドアホウとはやる気満々なんだ」
「やる気満々て…」
三「なんだお前?生意気だな」
流川と三井の2人は一触即発の雰囲気になってしまったので、は急いで2人の間に割って入った。
「ちょちょちょ…大会まで時間がないのよ、少しでも長くコートで活躍できる人を増やさないと」
は流川の方を向いて言った。
三「ならお前が俺と1on1すればいいじゃねぇか」
流「断る。俺は帰る」
流川はスタスタと行ってしまった。
そして流川と入れ替わるように花道がやってきた。
花「ん?なんだあいつ…」
花道はいつも以上に仏頂面な流川を不思議に思った。
「あ!花道!」
花「おぉ、帰んぞ」
初めてを花道が帰りの呼びかけに来たのだ。
「えぇ!!」
(は、花道が初めて…初めて!!だけどここは断らないと…くっ…心苦しい…)
「ご、ご、ごごごごごめん!花道!まだ仕事残ってるから先帰ってて!」
花「おぉ…そうか…あんま遅くなんないうちに帰れよ、じゃーな」
花(けっ、せっかく誘ってやったのによ。なんでい)
花道は昨日が流川を気にかける様子を見て、今日は帰りに誘ったのだった。