第6章 リョータ・三井復帰
三「木暮!お前の夢なんか知るか!バスケなんて…バスケなんてもう…」
「三井寿」
三「なに?」
「1番過去にこだわってるのは、あなたじゃない」
三「はっ!」
すると安西先生がドアを開けてくれと頼んできた。
彩子がドアを開けた。
安西先生は三井の姿をみつけた。
三井は尊敬する安西先生に今のみっともない自分の姿を見られてしまい、ハッとなった。
安「おや…」
三「先生…安西先生…」
三井は安西先生の姿を見ると、ワッと涙が溢れ出した。
三「うっ…うぅ…」
ついには崩れ落ちた。
三「バッ、バスケがしたいです…ううっ…ひっく…バスケが…」
こうして三井はバスケ部に戻ることになり、一連の事件は堀田を筆頭とし水戸たちが起こした騒ぎだと言うことになり、一件落着となった。
水戸たちは3日間の謹慎処分を言い渡された。
ー翌日ー
練習をしていると髪をさっぱりさせた三井がやって来た。
赤「はっ…」
木「三井…」
宮「三井さん…」
「三井寿…」
花「ぬう…うそ!?あれがあの女男!?」
彩「あぁ…」
安「ホッホッホッ…」
練習を始めると、三井のプレーをは観察した。
(2年間のブランクがあったにも関わらず、技術力はそこまで落ちてない…さすがね…ただ体力が…)
その日の練習が終わるとは三井に話しかけた。
「三井さん」
三「ん?お前は…」
「やっぱりすごいですね。すごい綺麗なフォームでした。2年間のブランクがあったとは思えない」
三「ん…」
三井は中学の頃のようにできていないと感じていたので戸惑った。
三「…昨日はすまなかった」
ガーゼが貼られているの顔を見て、三井は謝った。
「え?あぁ…いいんです。あれで三井さんが自分の気持ちに素直になれたなら、こんな傷どうってことないです」
はニコリと笑った。
三「っ…」
三(こいつ…女なのに…顔に傷がついたんだぞ?それなのになんでそんなこと言えるんだ…?それに…1番初めに俺の本心を見抜いた。なんなんだコイツは…)