第6章 リョータ・三井復帰
三「バッカじゃねぇの!?何が一緒にだ!バカッ!俺にとっちゃ、バスケなんてもうなんの未練もありゃしねぇ!ここに来たんだって、宮城をぶっ倒しに来ただけだ!いつまでも昔のことでごちゃごちゃ言うな!バスケなんて単なるクラブ活動じゃねぇか!つまんなくなったから辞めたんだ!それが悪いか!」
「じゃあどうして退部届を出さないんですか!」
三「なっ…」
「どうして籍をバスケ部に入れたままなんですか?未練があるからでしょう?つまんなかったらとっくに退部してるでしょう?それなのにバスケ部に籍は置いたままってことは、それがあなたの本当の答えなんじゃないんですか?」
三「う、うるせぇ!退部さえめんどくさかったんだよ!」
すると木暮が三井の胸ぐらを掴んだ。
「メガネ先輩…」
木「何が"全国制覇"だ!何が"日本一"だ!何が"湘北を強くしてやる"だ!お前は根性なしだ…三井…お前はただの根性なしじゃねぇか!根性なしのくせに、何が"全国制覇"だ!夢みさせるようなこと言うな!」
三「木暮…」
「はぁっ…」
は木暮の姿を見て涙した。
三「昔のことだ!もう関係ねぇ!」
木「関係ないなんて言わせるもんか。赤木と違って、俺のような選手には、全国制覇なんてまるで遠い夢物語のような話だった。そんなチャンスに巡り会えるなんて思っても見なかった。しかし、お前と赤木の2人のプレーを見た時、バスケをやってて初めて身震いするような予感がしたんだ。だが…お前はバスケ部から去り、俺の夢も消えた。赤木だけじゃ無理だしな。そう諦めていたら流川が入り、宮城も戻ってきて、今年再びチャンスが巡ってきたんだ。」
花道は俺を忘れてると騒いでいたが赤木に止められた。
木「あの陵南との練習試合も負けたとはいえわずか一点差。ほんとに今年こそはと思っていた矢先、三井、お前が2年ぶりに現れた。俺から夢を奪った張本人が今度はバスケ部を潰しにな!お前は、何度俺から夢を奪えば気が済むんだ三井!なんとか言えよ!三井!」
三「くそがー!」
三井は木暮を投げ飛ばした。