第6章 リョータ・三井復帰
ここで口を開いたのは木暮だった。
木「大人になれよ。三井」
そして桜木に恐れ慄いた不良たちは扉を開けてしまった。
そこにいたのは課外からやっと来た赤木だった。
「ゴリ先輩…」
赤木は何をしてるんだと問い詰める教師を背に、秘密の特訓と言って扉を閉めた。
赤「熱さ対策のため、締め切って練習してます。私の指示です!」
宮「あっ赤木のダンナ…すべて俺の責任…」
赤「黙ってろ、宮城」
赤木は三井の方へと向かっていった。
花道に、水戸にやられた上に赤木にまでやられたら1発で死ぬかもと言われた堀田は赤木に引き上げるから、と止めた。
しかし赤木は堀田を一睨みした。
赤「靴を脱げ」
その一言で、不良たちは皆靴を脱いだ。
赤「三井…」
花道は宮城に話しかけた。
花「ぬっ?知り合いか?」
宮「木暮さんとも知ってる風だったぞ」
すると赤木は三井に往復ビンタをした。
しかしそれは復讐や憎しみなどは全く込められていない、"目を覚ませ"という愛のムチだった。
「ゴリ先輩…」
それが分かったはまた涙を流した。
木暮は三井の今までの話をした。
中学でMVPを取り、高校でもバスケ部に入ったが膝を怪我し、そこから不良になってしまった。簡潔に言うとこのような話だった。
彩「リョータにあんなに絡んだのも、ただ単に生意気だっただけじゃなくて、リョータがバスケ部期待の新人だったから。自分が失ったものを待ってたからなのね」
「本当はバスケがしたいんですよね?諦めきれないんですよね?」
三井はをまた殴ろうとした。
しかしはしっかりと拳を手で受け止めた。
「…」
木「やめろ!三井!」
三「うるせぇ!どいつも関係ねぇことぐだぐだ言いやがって!」
三井は木暮をまた殴った。
木「三井、足はもう治ったんだろう?だったら…だったら一緒にやろうよ」
木暮は三井に歩み寄ったがまたもや投げられた。