第6章 リョータ・三井復帰
花「そしてこれは、の分…もちろん1発じゃ足りねぇ。あいつは俺の家族みたいなもんだからな」
花道は何度も殴り、最後に自分の分を鉄男にかました。
洋「さぁ!二度と来ないと言えよ!」
三「はぁ…はぁ…」
は水戸に近づき言った。
「洋平、多分この人は言えないよ。だって彼は…」
三井は水戸より少し前に出ていたを殴った。
三「ぐぁぁ!」
「うっ…」
飛ばされそうになったを水戸は支えた。
洋「!!てめぇ…殺されなきゃ分かんねぇのか?」
三「ぶっ潰してやる!」
洋「バカやろう!」
水戸はまた三井を殴った。
「洋平…もうやめてあげて…」
は水戸の腕を掴んだ。
洋「なんで庇うんだ?殴られたんだぞ?」
「どこかで見覚えがあると思ったら…中学バスケでMVPを取ったスリーポイントシューター、三井寿。髪型が全然違うんで分かんなかったですけど、そうですよね?メガネ先輩」
木「うん…もういい…もういいだろう」
木暮がそばに来ると、どいてろと三井は殴った。
「メガネ先輩!」
三「はぁ…はぁ…」
「もうやめて…もうやめて!」
は三井の腕を掴んだ。
三「なっ…」
洋「おい、!」
「何があったのかは知らないけど…でも本当はバスケしたくてしたくてたまらないんでしょう!?みんなの気持ちがよく分かるんでしょう!?それなのにどうしてこんなことするんですか!?自分ができなかったから?そんな理由でこんなことするなら遅かれ早かれ、いつかバスケから逃げる時が来てました!だから一生懸命頑張ってる人たちに八つ当たりしないで!」
三「なんなんだお前は!前もそうやって…」
「あの時だって、バスケに興味ないって言いたくなかったくせに!!本当は興味津々のくせに!あなた本当はバスケが大好きなんでしょう!?だから喧嘩も強くなれないのよ!喧嘩なんかに生きてきた人間じゃないから!!バスケへの希望を捨てきれてないから!!」
は泣いて訴えた。
好きなものを好きと言えない三井の気持ちを考えると、辛くていてもたってもいられなかったのだ。
三「くっ…」