第6章 リョータ・三井復帰
花「ヤス…」
三「なんなんだ?お前は」
ヤス「たっ、頼むから帰ってください。お願いします。試合が近いんです」
三「あん?」
ヤス「今年はいい新人も入ったし、リョータも戻ったし、もしかしたら、行けるかもしれないんです。全国に。今、出場停止になったら…」
ヤス(赤木さんになんて言えば…)
「ヤスさん…」
ヤス「お願いです!帰ってください!」
安田は頭を下げた。
三「お前、見かけによらず勇気あるな」
ヤス「え?」
安田は頭を上げた。
三「でも…」
「ヤスさん!しゃがんで!」
三井は安田の顔を殴った。
ヤス「ぐぁ!」
三「バカだな!」
「流川、貸して」
は流川の持っていたボールの汚れた面を向けて思いっきり三井に投げた。
三井は手で避けたが汚れた手のひらを見てから、ボールが飛んできた方向を見た。
するとがこちらへやってきた。
晴「ちゃんダメ!ちゃっ…はっ…」
「…女だからってなめないで」
三井は黙ってを殴ろうとしたが、はその攻撃を避け、逆に蹴りをくらわせた。
三「うぉっ…てめぇ…このアマ…」
「言ったでしょ。なめないでって」
晴「ちゃん…あ、流川くん!」
するとの後方から流川がやってきた。
流「弱いやつに手出すな。許さん」
流川は自分の後ろにを下げた。
晴「流川くん…」
三「あぁ?」
すると先ほど竜と呼ばれた男が折れたモップの金属が付いている方を拾い、流川に背後から近づいた。
それに気づいたは流川の名前を呼ぼうとした。
「るか…んぐっ!」
は後ろから別の男に抑えられ、正面から別の男に腹を殴られた。
「うぐっ…ううっ…」
流「はっ!」
流川は振り向こうとした瞬間、竜に金属部分で殴られ、頭から大量の血を出した。
もう一度金属部分で殴られたあと、今度は掴まれ鳩尾を何度もパンチされた。
晴「ああっ!!」
三「ふんっ」
「くっ…」