第6章 リョータ・三井復帰
三「ふふふふ、体育館でバスケ部が暴力事件。バレりゃ公式戦出場停止。下手すりゃ廃部ってこともあるよな」
廃部、この言葉にも皆動揺した。
彩(汚い男…)
「…」
三「折れねぇな。お前の歯は。あぁ、手が痛ぇ」
鉄「三井」
先ほどタバコを落とした男、すなわち鉄男は先に金属がついたモップを持ってきた。
三井はそれを受け取った。
鉄男は三井に金属のついている方で宮城を殴れと指示した。
三「なるほど…」
三井はモップを振り翳した。
しかし、それは叶わなかった。
は臆することなく宮城の前に行き、モップを受け止めようとしたが、それより速く花道が受け止めた。
流川も堀田の手を宮城から外させた。
花「、危ねぇだろ」
「花道…」
心配してくれた♡とは喜んでいた。
花「たいがいにせい、コラ」
三「うっ」
花道は三井からモップを取り上げ、流川も堀田の手を離した。
宮「花道!流川!!」
三「なっ、なんだ?えぇ!?バレてもいいのか、お前ら、廃部だぞ!」
花「うっせぇそんなもん!」
花道は持っていたモップを折った。
花「ごまかす!」
流「もみ消す」
「似た者同士…廃部になんて絶対させない」
宮「やっ、やめろ、3人とも!」
三「はっはっはっ…もう覚悟は固まったみてぇだな、てめぇら。今日がバスケ部最後の日だ」
花「うるせぇ!ごまかすっつってんだろ!女男!それよりまず!その汚ねぇ靴を脱ぎやがれ!うん?」
流「ふけ」
流川は灰で汚れたボールを見せて言った。
「覚悟は決まってる。でも最後の日にする覚悟じゃない。私がこの湘北バスケ部は守る。支える。入部した日に覚悟は決めてる」
三「ふふっ、ぺっ」
三井は流川の持つボールに唾を吐いた。
花「ぶっ殺す!」
向かっていった花道を安田が止めた。
「ヤスさん!」
花「何だヤス!放せ!放せ!ヤス!放せ!ヤス!」
晴「桜木くん!」
花道はハッとした。
見学に来ていた晴子たちも体育館にいたのだ。
晴「やめて、ダメよ」
花「晴子さん…」
すると安田が前へ出た。