第4章 基礎練習
しかし流川はためらいなく、もう一度の腕を掴んだ。
流「何言ってんだ。帰るぞ」
その一言は、花道にもはっきり聞こえた。
花「なにっ…?」
「ちょ、流川何言って…」
流「帰るぞ。ヘタクソは1人で練習しとけ」
言うが早いか、流川はをぐっと引っ張り、
そのまま体育館出口へ向かって歩き出した。
花「あぁ……。ん?ちょっと待てよ?あいつ今俺のことヘタクソって…おのれ流川ー!このキツネー!」
体育館に花道の怒号が響く。
流川は振り返りもせず、心底うんざりしたようにため息をついた。
流「はぁ…」
引っ張られる形でついて行くは、半ば引きずられるような格好になりながら必死に声を上げる。
「ちょ、流川」
流「…」
「ねぇ、流川、離して」
流「…」
「流川!離して!」
流「…」
完全に無視して歩き続ける流川。
体育館の明かりが遠ざかるほど、の焦りは募っていく。
「離してってば!!」
限界に達したが勢いよくその手を振り払うと、流川の足がようやく止まった。
流「…」
は胸を上下させながら、振り返る。