第5章 陵南戦
ー翌日ー
花道は機嫌が悪かった。
そのため朝の登校時もは花道の少し後ろを水戸と歩いていた。
高「よぉ、花道、昨日は…」
すると花道に高宮、大楠、野間が話しかけてきたが花道は3人に頭突きをした。
3人「「「あぁ…おぉ…」
花道は気にせずスタスタ歩いた。
高「いてぇな!」
忠「まだ何も言ってねぇだろ!」
雄「慰めてやろうと思ってたのによ!」
3人は先を歩く花道に訴えた。
花「いいや!今のはちゃかす顔だった。こーんな目をして」
花道はぶつくさ言った。
洋「ハハハハッ、しょうがねぇなぁ」
「大丈夫?」
忠「に洋平」
洋「あいつ、昨日は陵南に負けた悔しさで、ほとんど眠れなかったらしい」
「相当気が立ってるわよ。あれ」
雄「だからも珍しく隣歩いてねーのか」
「ああいうときはそっとしておくのが1番」
高「こりゃ当分、昨日の試合のことは禁句かなぁ」
学校へ着くと今度は、何度も花道のことを柔道部に誘っている青田龍彦(赤木の幼馴染で晴子が好き)が待ち構えていた。
青「桜木。昨日は負けたってなぁ。これでバスケット部がイヤになったろう。ハハハハッ。桜木、柔道部に…」
すると花道は青田にも頭突きをくらわせた。
5人「「「「「おぉ…」」」」」
花道はイライラしながら校内へ入っていった。
すると寝ながら自転車を漕ぐ流川が5人のすぐそばを通り、は轢かれそうになった。
洋「危ない!」
「キャッ…」
水戸はそれを庇い、ひっくり返りそうになるを抱き止めた。
洋「大丈夫か?」
「う、うん…」
流「悪りぃ」
寝ていた流川はの声で目を覚まし、謝ってきた。
しかし、は近くにある水戸の顔にドキドキしてしまい、流川のことなど目に入らなかった。
流川は一度目を覚ましたものの、二度寝し自転車を漕いだ。
そしてこの時はと水戸が近くにあることに何も思わなかったが、脳が冴えると気づいて1人不満になっていた。
青「待て桜木!この青田率いる柔道部には敗北の二文字はないぞ!お前が入ればなおさらだ!うわぁ!」
そしてまだ騒いでいる青田は流川に轢かれた。
青「おのれバスケ部め!」