第5章 陵南戦
彩「あと25秒!」
湘北はなかなか陵南からボールを奪えずにいた。
「時間がない!もっと当たって!ディフェンスタイトに動いて!」
ボールを持ったけど越野が勝ったと思い、パスすると、赤木にボールを取られた。
「ゴリ先輩!!」
すぐさま流川は走り、仙道がそれを追いかけた。
赤「流川!」
赤木は流川にパスした。
しかしゴール下の線をボールが超え、流川はやっとそれを掴んだ。
流川には後ろから誰か走ってくるのが見えたので、それを後ろにパスした。
流「げっ…」
花「ナーイスアシスト!流川!」
なんと走ってきたのは花道だった。
「花道!」
ボールを受け取った花道はレイアップシュートをした。
木「桜木!」
赤「むちゃはよせ!」
花道はゴールを決めた。
一同「うわぁ…」
「花道…すごい…」
みんな花道の得点を喜んだ。
しかしと流川の目にはすぐ速攻に写ろうとする陵南の選手たちが目に入った。
「あ…油断しないで!!」
流「まだだ!」
流川は追いかけ、他の湘北メンバーもあとを追って止めようとしたが、仙道に決められてしまい、逆転負けとなった。
「あぁ…」
負けを受け入れられない花道はホイッスルがなってからもパスを連呼していた。
「花道…」
赤「整列だ」
赤木は花道に声をかけた。
花「ちょっと待てぃ!パス!へっ…へへ…なんかあと5秒あるらしいぞ…!実は!パス!」
「くっ…」
は花道を見ていられず、思わず目を逸らした。
そしてその目からは涙が溢れていた。
花道はまた赤木に止められたが、赤木の腕を抜け走った。
しかし、転んでしまった。
花道が履いていた体育館シューズが脱げたのだ。もうボロボロになっていた体育館シューズだった。
「花道…」
は体育館シューズを拾って花道に駆け寄った。