第5章 陵南戦
「期待してる」
流「…おう」
流川は心なしか機嫌良さそうにコートに入って行った。
晴(流川くん…嬉しそうだった…流川くんはちゃんのこと…)
今度は安西先生が流川と花道を呼び、何かを言ったようだった。
2人は嫌だ、と言っていた。
そしてそれは試合が再開するとすぐに分かった。
2人で仙道をマークしたのだ。
「仙道さん…」
(嬉しそう…楽しそう…すごい…こんなこと言いたくないけど…凄すぎる…)
そしてまた陵南が点をとった。それをまた湘北が取り返す。
その繰り返しだった。
「お願い…勝ちたい…」
彩「残り1分…4点差…どうですか?先生」
安「この一本、止めればまだ可能性ありですね」
彩「止めれば…」
桑「じゃあもしここで一本決められたら…」
「みんなを信じるのよ」
桑「天羽…」
「みんななら絶対誰かしらは止めてくれる…」
彩「あの2人が…流川と桜木花道が…仙道に対してどこまで頑張れるかにかかってるわ…」
「うん…こう言う勝負のポイントになる場面では陵南は必ず…」
安「そう。仙道くんです」
仙「ふー…さーて…行くぜっ!」
その言葉を皮切りに、またもや仙道が本気モードに入った。
しかし、仙道のシュートを花道が赤木のハエ叩きをしてカットした。
「は、花道!!!」
(ダメだどうしよう…花道が…カッコ良すぎる!!)
そして流川がスリーポイントシュートを決め、点差は一点に縮まった。流川はの方を見たが、は流川など見ておらず、目をハートマークにして花道に集中していた。
流「んだよ…」
以外のみんなは流川を讃えていた。
は安田がファウルを取られ、その笛でようやく正気を取り戻した。
「あ…」
(一点差になってる…流川がスリーポイント決めたんだ…んでヤスさんがファウル取られたのね…大丈夫…大丈夫よ…行ける…!!)