第4章 基礎練習
部活後、ひとりで帰った夜の影響か——
花道はどこか胸の奥がざわついていた。
花(は当たり前に着いてくるものだと思ってたが、なんで今日は来なかったんだ…?子分は親分に着いてくるのが当然…)
歩きながら考えているうちに、花道は突然ハッと顔を上げた。
花「子分は親分から、妹は兄貴から、とうとう巣立つときが来たのか…!!寂しいような嬉しいような…グスッ…も大人になったんだな…グスッ…」
完全に見当違いな解釈で、ひとり感極まり涙をぬぐう花道だった。
──そして翌日。
昼休み。
はいつものように花道のクラスへ向かおうと廊下へ出たその時、横から影が伸びた。
流「おい」
振り向けば、寝癖のような無造作ヘアのまま流川が立っていた。
「なに。てか起きてたの?」
流「俺がいつも寝てるみたいに言うな」
「いつも寝てるでしょーが!」
流(眉ピクッ)「俺と1onワ…」
「しない」
会話を遮るように断言すると、はさっさと歩き出した。
だが、その後ろを当然のように流川もついて歩く。
「…」
流「…」
二人の無言の距離感が、逆に不穏さを増す。
「んん…」
流「…」
の堪忍袋の緒がついに切れた。