第5章 陵南戦
仙「なら…君がとやかく言う資格はないってことだね?」
花「なっ…」
「ちょ、ちょっと何言って…」
仙「君がと付き合っている、あるいはを好きってんなら話は別だが、ただの友達ってことだろ?」
花「てめぇ、仙道…」
仙「まぁいい。この試合で決めようじゃないか」
花「望むところだぜ」
(どうしよう…なんだか大変なことになっちゃった…)
この様子を見て、もう1人勝負に燃えるものがいた。
流(そこ2人で勝手に勝負するんじゃねぇ)
こうして湘北と陵南の試合が始まった。
スタメンは赤木、木暮、潮田、安田、流川の5人だった。
そしてこの試合はもちろん水戸たちと晴子たちも見にきていた。
「あ!花道!ユニフォームもらえたの!?」
花「おう!俺は秘密兵器だ!」
「秘密兵器!花道にぴったりだね!」
花「まあな!!ガハハ!」
は笑顔で花道を見つめた。
(やっぱ好きだな…花道の笑ってる顔…)
花「…なぁ」
すると花道がいつになく真剣な顔をした。
「ん?」
花「は…お前は流川や仙道のところに行ったりしねぇよな…?」
「え…」
(なんで…どうしてそんなこと私に聞くの…?行って欲しくないって思ってるってこと…?)
花(お、俺はなんでこんなことを聞いてるんだ…これじゃあまるで行くなって言ってるみてぇじゃねーか)
花「あー…なんだ、その、別に誰んとこ行っても構わねーけど、あいつらはやめておけ!特に流川なんかは性根が腐ってやがるからな!ガハハ!」
(なんだ…そういうことか…私に行って欲しくないわけじゃなくて、相手が流川や仙道さんだからか…)
「うん、分かってるよ。大丈夫!誰のとこにも行ったりしない!」
は精一杯強がりの笑顔を見せた。
そんなこと、花道は全く気づいていなかった。