第5章 陵南戦
「ごめんなさーい!」
汗だくの姿で謝罪と共にが入ってきたのだ。
仙「!?」
仙道は驚いた。一昨日浜辺で見かけた、陸上部だと言ってた少女が目の前にいたから。
そう。あの日の夜通りかかった男はこの仙道彰だったのだ。
赤「ばかもん!部に入ってから初の練習試合で遅刻するやつがあるか!」
「ゴリ先輩許してください!昨日の夜、今日のこと考えてたら眠れなくて遅刻してしまいました!!でもでも、相手のこともめちゃくちゃ勉強してきたので許してください!!」
は赤木にペコペコと頭を下げた。
仙「君は…」
「あー!!あなたはあのツンツン頭!!」
木「ツンツン頭って…天羽は仙道と知り合いなのか?」
「知り合いというか何というか…」
仙(暗くて分からなかったが、かわいい顔をしてるんだな…よし、少しからかってみるか。嘘をつかれたお返しに)
仙「夜の海を2人でランニングする仲さ」
仙(間違いではないだろう?)
花、流、木「「「!?」」」
「なっ…ななななな…何を言ってるんです!?」
仙「そうだろう?知らないフリするなよ。悲しいぜ?」
花「おい!!聞いてねぇぞ!」
仙(って言うのか)
「やー!花道ー!こ、これには盛大な誤解が…」
仙「おや?の彼氏さんかな?」
(花道が…彼氏…♡)
の周りにはパァァァっと花が咲いたようだった。
花「ちげぇ!俺はこいつの親分だ!こいつがこーんな小さい頃から親分やってんだ!」
仙道は洞察力が高かった。
それ故にバスケも天才的だ。
しかしそれはもちろんバスケに限ったことではなかった。
仙(ほう…この様子だとこの子はこの赤頭のことが好きだが、赤頭はこの子のそんな想いはつゆ知らず…って感じか)
仙「なら…