第4章 基礎練習
流「…」
「…」
流川はちらっとの方を見た。
は動揺を隠しきれなかった。
そしてはとぼとぼ歩き出した。
流「おい、どこ行くんだよ。図書館はそっちじゃねーぞ」
「…用事思い出した。帰る」
その背中は明らかに落ち込んでいた。
流「どあほう…」
流(これから学校だろ…嘘つくのが下手にもほどがある…)
そしてその日の部活で花道はレイアップシュートを決め、一度決めたくらいで浮かれるなと赤木に注意されたのだった。
はというとその日から陵南との練習試合前日まで落ち込んでいた。
ー練習試合前々日ー
部活が終わった。
「はぁ…」
彩「どうしたのよ。ここんとこため息なんてばっかりついちゃって」
が落ち込むところなどあまり見たことがなかったため、彩子だけではなく、木暮や赤木も心配していた。
「なんでもないんです…全部自分のせいなんで。はぁ…」
彩「ならいいけど…何かあったらいつでも相談しなさいよ。本当に今は大丈夫なのね?」
「彩子しゃん…優しい…はい…」
彩「何言ってんの。じゃあ私先帰るわよ」
「お疲れ様でした」
彩子と同様他の部員たちもゾロゾロ帰って行った。
そしてが後片付けを始めようとすると流川が話しかけてきた。
流「おい」
「なによ…今構う元気ないのよ…」
流「来い」
「来いって…まだ後片付け終わってないんだけど」
流川はの腕を引っ張ったが、はその場に踏ん張った。
流「今日はやらなくていい」
「え?ゴリ先輩がそう言ってたの?」
流「違う」
「じゃあダメじゃない。勝手にそんなことしちゃ」
流「今日はあのどあほうが残って…」
すると花道が話しかけてきた。
花「おい!」
「は、花道!なーに!」
花道に話しかけられたことではみるみる復活し、流川の腕を振り払った。
花「これから練習に付き合え!」
「え!もちろん!!何時までやる?花道が飽きるまでやろ!」
花「今日は帰れないと思えよ!」
「はい!」