第4章 基礎練習
洋(知ってるか?。その様子を見てる俺も心穏やかではいられないってこと。…知るわけねーな。は花道と同じで自分のことを想ってる奴には気づかないもんな)
晴(流川くん…ちゃんに手当してもらいたがるなんて…ちゃんが少し羨ましくなっちゃう…)
花(晴子さんの手当…♡それを断るなんて流川の野郎は全くだ!いや待てよ?断らなかったら流川に晴子さんが触れるということ…いいや!良かった!断ってくれて良かった!…しかしなんで、晴子さんを断ってまでに手当てをして欲しがったんだ?…まさか流川の野郎のことを…ええい!そんなの許さんぞ!)
(なんで私が流川の手当を…花道の方やりたかった…晴子ちゃんも流川の方をやりたかっただろうに…なんだか申し訳ないことしちゃったな…。それにしてもなんなんだコイツは…執拗に1on1を求めてきたり、手当を求めてきたり…まさか…友達や恋人が一度も出来たことがないから寂しいのでは!?そうだ…きっとそうなんだ…こいつに友達なんているわけがない…せいぜいバスケットボールが友達とか言ってたんだろうな…可哀想…!!)
流(ムカつく。コイツといると気分が高揚することも多いけど、ムカつくことも多い。振り向いてもくれないどあほうのために必死になる姿が特にムカつく。そしてあのどあほうには手当する相手をつけたのに、俺には自分でやれって、それもムカつく。俺がムカつくと思うのは負けた時、眠りを邪魔されたとき、あとはあのどあほうとコイツだけだ。一体コイツらはなんなんだ…)
それぞれの想いがいろんな形で交錯するのであった。