第4章 基礎練習
花「あぁ…」
「花道!」
?「あぁ…」
赤「このバカめ!どうも失礼しました!安西監督!この男の処分は煮るなり焼くなりご自由に!」
「えー!やーだー!私が代わりに謝りますから花道にそんなことしないでくださいー!うぇーん!」
彩「こらっ…!」
安「まぁまぁ、赤木くん、いいじゃないか。知らずにやったことだ」
赤「はぁ…」
花「か…監督?」
彩「バカね!」
「あの人は安西先生。湘北バスケ部の監督よ。あぁ見えて若い頃は全日本の選手だった。」
彩「よく知ってるじゃない。」
「天才の子分なので私も天才ですから!ワハハ!」
花「あのまん丸デブが!?」
「今の姿からは想像つかないけど、5年前まではある大学の鬼コーチとして知られてて、“白髪鬼”、“ホワイト・ヘアード・デビル”って異名も持ってたの」
木「よくそこまで…」
花「うっ、なんだぁ?」
「だけど今は穏やかになって”ホワイト・ヘアード・ブッダ”って呼ばれてるの」
そんな説明をしていると、安西先生が朗報を口にする。
安「陵南高校との練習試合を決めて来たよ」
部員達「りょ…陵南!」
「陵南!?去年県でベスト4の強豪…湘北の戦績から言って勝てる見込みは…」
ざわ…ざわ…
部員たちは口々に「マジかよ…」と呟き、その場の空気は一気に緊張へ向かっていった。