第4章 基礎練習
?「はぁ…やれやれ…」
ゆるんだ腹と白髪頭――まるで場違いのようなのほほんとした男が入ってくる。
「ん?…はっ!!」
花「ん?」
彩「あ!」
部員達「(あ…!)」
その人物を見た瞬間、部員たちがざわつく。
?「おう、やっとるか?」
その呑気な声に、がビシッと背筋を伸ばす。
「は、はい!」
花「コラコラおっさん、勝手に入るんじゃねぇ!」
?「あ?」
突然の花道の暴言に、と彩子は同時に青ざめた。
「は、花道!」
彩「うわぁ!」
部員達「うわわ…!」
?「おいなんだ君は?なんだその頭は?」
花「んん!?おっさんにまでとやかく言われる筋合いはねぇぞ人の頭を!おっさんこそ何だ!この腹は!」
花道はいきなりぽよぽよと男の腹を押し始めた。
と部員たち「わぁぁ!!」
止める間もなく、花道の手は今度は男の顎へ。
花「おーおー弾む弾む。おーおー伸びる伸びる。オラオラ」
と部員たち「ひぃーー!」
花「ほーれほれほれほれ。ハッハッハッハッ!俺のことを知らないなら教えてやる!俺の名は!バスケットマン!桜木花…」
ドゴォッ!!
赤木の鉄拳が花道の頭に炸裂した。