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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第4章 基礎練習


花道の帰還に木暮も慌てて近寄った。

木「いやいやいやいや、良かった良かった!おっ、何?うーん、そうか桜木も反省してるか」

彩「いやぁ、よかったよかった!」

そんな空気の中、がすかさず赤木へ声を投げる。

「ゴリ先輩!花道も戻って来てくれたことだし、そろそろドリブル以外も覚えさせてあげてくれないですか?」

彩「そうですよ!赤木先輩!」

木「お!それは名案だ!」

赤「…まぁ、いいだろう」

「きゃー!やったー!花道ー!やったねー!」

花「じゃ、じゃあスラムダンクを!?」

花道の目が一気に輝く。
昨日、晴子に教わった“あれ”を決めたくて仕方ないのだ。

しかし赤木は容赦ない。

赤「パスの基礎だ!」

花「ぬぅ!?」

木、彩「「あぁ…」」

「次のステップに進んだんだよ!花道!すごいすごい!」

みんなの笑いが体育館に弾む。
重かった空気はすっかり晴れていた。

そこへ、離れていた晴子が戻ってくる。

晴「桜木くん!」

花「はっ!晴子さん…」

「…」

晴「桜木くん…」

その空気の変化に気づきながらも、は明るく声を差し込む。

「晴子ちゃんも待ってたんだよ、花道のこと。かっこいいとこ見せないとね!」

花「おお!そうだな!よぉし!やるぞー!とりゃー!」

勢いよく学ランを脱ぎ散らし、花道は気合いを入れ直した。

体育館の空気がまた熱を帯びていく。
――湘北の日々は、今日もにぎやかに続いていった。
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