第4章 基礎練習
「気持ち、すごく分かるんだけどさ…分かるんだけど…花道のことも見てあげてくれないかな?」
晴「それってどういう…」
「あぁ!ただ花道のプレーも見てあげてほしいってだけだよ!!別に変な意味じゃないよ!?」
(花道の気持ちを安易にバラしてはいけないのにー!これでは花道が晴子ちゃんを好きと伝えてしまってるようなものじゃないか!勝手に花道の気持ちをバラすなど、そんな野暮な真似はしちゃいけない!!)
晴「さんは、桜木くんのこと、好きなんじゃないんですか?」
「!?」
(なぜこの子はそんなとこ鋭い!?花道の気持ちには気づかないのに!?)
↑花道が大好きと言った時に晴子もいたことを忘れている
「や、やだなぁ!そ、そんなことないない!」
(くっ…花道への想いを否定することがこんなに苦しいとは…)
晴「そうなんですか…」
↑ボーッとしてる子なので、そうなのか、と納得している
「う、うん!あと、でいいし、敬語じゃなくていいよ。同じ一年生なんだしさ」
晴「じゃあ、ちゃんで…ちゃんは話しやすい子なのね。想像と違ったわ」
「そう?」
晴「うん。すごく可愛いし、自分もしっかりあるから、話しづらいかなと思ってたんだけど、全然そんなことなかった!気さくで面白くて話しやすい!」
「えへ、えへへ、そーかなー、えへへ」
は鼻の下を伸ばし、頭をかいた。
晴「うん!」
「晴子ちゃんも話しやすい!これからよろしくね」
2人は握手を交わした。
(女の私からみても可愛い子だ…)
そんな話をしていると、花道が赤木の頭にダンクを決め、試合は終わった。
晴「お兄ちゃん…!」
「あぁ…こりゃ試合で使えるのはまだまだ先だ…」