第4章 基礎練習
"だから私は追いかけなかった"この言葉に皆ハッとした。
「私は花道のことが大好きです!だから戻ってこない、置いてかれると思ったらすぐ追いかけます!引き止めます!でも花道は絶対戻ってくるって分かってるから、追いかけなかったんです!」
彩「すごいわ…」
安「言い切った…」
皆、が花道を想う気持ちに圧倒された。そして何より説得力があった。
木「なぁ、赤木。天羽もこう言ってることだし、桜木のことは信じて待とう」
赤「んん…」
木「な?」
赤「…そういうお前はどこまでバスケのことが分かったんだ。3日で分かるようにすると啖呵を切ってから1週間経ったが、ルールくらいは覚えたのか」
「3日って啖呵切ったのはすみません。でもルールは全部覚えました。神奈川だけでなく全国の強豪校の名前も。神奈川の強豪校に関しては今のメンバーも調べて特徴も覚えました。プレースタイル、ポジション把握してます」
赤「なにっ?」
木「たった1週間でそこまで!?すごいな!」
「でしょ!?メガネ先輩〜もっと褒めて!」
木「ほめほめほめほめ…」
赤「ならばお前が審判をしてみろ。俺と彩子から見て完璧な審判ができたなら認めてやる」
「やってやろーじゃないですか!」
そして部員を2チームに分けて試合を行った。