第3章 バスケ部入部
流「…」
ヤス「あぁ…」
木「君本当にバスケ経験者じゃないのか!?」
驚きと期待を隠しきれない声で副キャプテン・木暮が近づく。
「全然未経験ですよ。あー!花道ー!!今のちゃんと見た!?」
花道を見つけた瞬間、は嬉しそうに駆け寄っていく。
彩「流川ファンというより…桜木花道のファン…?」
流「…どあほう…」
ヤス「すごい…特に足が速すぎる…す、すみません…キャプテン…」
赤「あぁ。気にするな」
その空気を切り裂くように、が勢いよく声を張る。
「ゴリ先輩!これで認めてくれますか!」
いきなりの呼び方に、その場にいた全員が一瞬ぽかんとした。
赤「誰がゴリだー!桜木の入れ知恵か!?全く…まぁ未経験とは言え、口だけってわけではないんだろうから、仕方がない。いいだろう」
「 やったー!花道ー!同じ部活だね!」
花「親分に触発されて子分もバスケがしたくなったか…そりゃこんないい親分がやってたらそうだよな!うんうん」
こうしては正式にマネージャーとなった。
その直後だった。
花道の名前を事あるごとに口にし、全肯定で盛り上げ、嬉しそうに跳ねるを見て――
湘北バスケ部の部員たちは、一瞬で悟った。
「なるほど。あの子は桜木花道のことが大好きなんだ」と。