第4章 基礎練習
翌日は土曜だったので午前までに借りた本を読み切り、午後は練習に行き、花道と帰り、その後市営の図書館に行き、バスケの本を借りた。
そして日曜にある程度借りた本を読み終えると、インターハイの記録を見るため1人でレンタルビデオ屋に行った。
「バスケのコーナー…どこだ??」
は分からなかったので店員さんに聞くと快く案内してくれた。
店「こちらになります」
「ありがとうございます!」
しかし、そのコーナーの前に見るからに不良という感じでロン毛の長身の男の人がいて、なかなか見えなかった。
「ちょ、すみません」
は臆することなく声をかけた。花道たちと一緒にいるものだから、不良にあまり抵抗感がないのだ。
?「あぁ?」
「私にも見せてください!」
?「んだよ…」
「こっちもたくさんだわ…骨が折れる…ううん!花道と一緒にいるため!」
不良の言葉は全く届いておらずは1人でぶつぶつ呟いた。
?「なんだ?こいつ」
「あの、これ借りるんですか?」
?「は?」
「あなたもこれ借りるんですか?」
?「ふんっ。興味ねーよ。んなもん」
「…本当ですか?」
?「なんだよ、文句でもあっか!?」
「…興味ないって言う顔、すごく悲しそうですよ」
?「なっ…そ、そんなこと…」
「ま、でもそう言うならこっちも好都合で良かったです!じゃあ私がこれ全部借りちゃいますね!」
は不良の否定の言葉に耳を傾けず、全部のビデオを取ると行ってしまった。
?「なんなんだ…あいつ…」