第11章 翔陽戦
三井はトイレの中で長谷川と高野に三井は中学の時すごかったがそこがピークだ、三井の得点は5点以内に抑えると言われ、カチンと来たのだった。
三井が個室の中で聞いた話だったので、誰が言っているのかは分からなかったが。
三(中学時代、名もなかった奴が翔陽に入ったからってのぼせやがって!できるもんなら抑えてみやがれ!)
「三井さん??」
三「あ、あぁ、ところでなんでここにお前が?」
「花道が"ミッチー1番緊張してるくせに。トイレ何回目だよ"って言ってたんで、整腸剤持って来ました。良かったら飲んでください」
は花道の真似をしながら言った。
三「あんにゃろう…あとでぶっ飛ばしてやる…ありがとな。でも大丈夫だ。俺はそんな弱気になるようなやつじゃねぇ。そろそろ始まっちまう。行くぞ」
三井はの頭に手をポンと乗せて言うと歩き出した。
「強がりなんだから…」
(あの2人に何か言われたのかな…)
は気がかりなまま三井の後を追った。
そしていよいよ、試合が始まった。
湘北がコートに入ると観客がざわついた。
観客1「おおっ!出て来た!湘北だ!」
観客2「湘北ーっ!」
観客3「待ってました、湘北ーっ!」
観客4「湘北頑張れーっ!」
そんな歓声も届いたが中には
観客5「湘北の勢いもここまでだろう」
観客6「相手が翔陽じゃあなぁ」
こんな声もあった。
その声はの耳にも届き、観客席をキッと睨みつけた。
(誰よ!そんなこと言ってる無礼者は!)
観客1「お!あの子がこっちを向いたぞ!」
観客2「いいや俺の方を向いたんだ!」
観客3「やっぱり可愛いなあの子は!」
観客4「俺なんてあの子を見に来たようなもんよ!」
すると流川と三井がを挟むようにして隣を歩き出した。
三「全くうるせぇ連中だ。まともな声援も出来やしねぇ」
流「観客席の方見んな。前だけ見て歩け。」
「…??なんで…」
三、流「「いいから」」
「は、はい…」
は2人に強く言われ、素直に従った。