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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第11章 翔陽戦


「あ、あったあった」

はバッグを探して整腸剤を見つけ出した。
流川と宮城の前を通り、控え室を出ようとすると、流川に腕を掴まれた。

流「おい」

「なに??」

流「…」

「??…あぁ…ハハッ」

には分かった。
流川の目を見ただけで励ましの言葉が欲しいのだと。

「頑張って!湘北のエース!期待してるよ。本当に」

最初はにこやかに言ったものの、最後は真剣な顔をして言った。

流「フッ、あぁ」

流川は満足そうな顔をした。

「あ、だから三井さんのとこ行かなきゃ。あ、リョーチンも頑張れ!」

三井のとこに走り出そうとしたが宮城に気付き、ファイトのポーズをして、また控え室を出て行った。

宮「お、おう…」

宮城が流川の方を見ると流川の周りにはまるで花が咲いているようだった。

宮「…」

宮城は思わずジッと流川を見た。

流「!?…なんすか」

宮「お前ポーカーフェイスだと思ってたけど、意外と隠せねーのな…」

流「…」

流川は聞こえないふりをして顔をブンッと背けると寝たフリをした。

宮「ほらほら、そういうとこだぞ…」

宮城のつぶやきはまたしても無視されたのだった。





がトイレの前で三井を待っていると、翔陽の高野と長谷川が出て来た。

長「あれ?藤真さんの彼女?」

「ん?え?あ、わ、私ですか!?」

高「あぁ、湘北のマネージャーの。覚えてる?俺たちのこと」

「もちろん覚えてますよ!」

長「嬉しいな、今日の試合楽しみにしてるよ」

高「君にとっては複雑な戦いかもしれないけどね、それじゃ」

「い、いや私は藤真さんの彼女じゃ…」

が否定する前に2人は去ってしまった。

「行っちゃった…」

すると


バンッ!!


「!?」

三井が勢い良くトイレから出て来た。

三「チッ…」

この時三井の目には6番の背番号がチラリと見えたのだった。

「ど、どうしたんですか?そんな慌てて、舌打ちまでして…まだ試合間に合いますよ?」

三「あぁ、…いや、なんでもねぇ」
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