第7章 インターハイ予選までの1週間
流「あぁ。お前の親父さんだ。俺のバスケ人生はその時から始まった」
「お父さんが……流川がバスケを始めるきっかけだったんだ……」
胸の奥が、少しだけ温かくなる。
流「そうだ。そしてお前はその憧れの人の娘だ。しかもバスケを教わってたってまで言うじゃねぇか。」
一呼吸置いて、低く続ける。
流「だから他のやつとやるのは違う。お前との1on1だから…」
「聞いてたよ。"お父さんの子供"で、"お父さんから教わってた人"なら誰でもいいってことでしょ」
その言葉は、責めるようでいて、どこか諦めにも似ていた。
昼休みの体育館に響く呼吸音が、妙に大きく感じられる。
流「だからそれがお前しか…」
言いかけた言葉は、途中で止まった。
の表情が、これまで見せたことのないほど真剣だったからだ。
「私に兄弟がいたりしたら、その片割れでも良かったってことでしょ。"私"じゃなくてもいいってことでしょ」
静かで、落ち着いた声。
けれど、その一言一言が、胸の奥を正確に抉ってくる。
「じゃあ私じゃなくてもいいじゃん」
流「お前今の俺の話聞いて…」