第10章 退場王
この日のスタメンは赤木、流川、三井、宮城、木暮の5人であった。
花「おやじ、どうして俺がスタメンじゃないんだ!俺はディフェンスの極意をつかんだんだよ!もう退場はしねぇ!」
安西先生に花道が文句を言っていると赤木がゲンコツを落とした。
赤「やめんか!おとなしく待ってろ」
「あぁ…」
花「分かったよ…」
そして試合開始のホイッスルがなった。
湘北ボールから始まり、開始早々流川がスラムダンクで点を決めた。
そしてこの日は休みであったため、晴子も見にきていた。
晴「わぁーっ流川くん…♡」
もちろん、流川親衛隊も。
親衛隊「流川!流川!流川!」
「ナイッシュー!流川!」
流川は晴子や親衛隊には目もくれず、の方を振り向くと、少しだけ口角を上げた。
流「フッ」
花「おのれ流川…俺が晴子さんと約束していたスラムダンクを…」
流川はイライラする花道を見るとため息をついた。
流「はぁ…」
花(ううぅ…俺の出番が…目で殺す極意が…それにまで流川を…ぐぬぬ…)
花道がイライラしている間、スタメンの5人はどんどん点を決めていった。
しかしその時
「メガネ先輩!」
木暮が足を挫いてしまった。
花「チッ、修行が足らんぜメガネ君」
安「桜木くん、交代です」
花「ほぉっ!」
花道は意気揚々とコートに出て行った。
しかし、出てすぐにファウルを一つ取られてしまった。
「さっきの意気込みは何処へ…」
そして目で殺すと連続で言いながら無理矢理にボールを取りまたファウルとなった。
この試合の結果は103対59の100点ゲームで快勝に終わったが、花道はまた前半5ファウルで退場となった。