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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第6章 リョータ・三井復帰


「え?本当ですよ?」

は首を傾げながら、あっさりと言う。

三「それであんな動けんのか…?」

「強いて言うなら父から少し教わってたくらいですかね」

三「父親はそんなバスケうまかったのか?」

「天羽ヒロシって知ってます?」

三「天羽…あ!!あぁ!!あの飛行機事故で亡くなった…」

その名を聞いた瞬間、三井の表情が変わる。
記憶の奥にある、ニュース映像と称賛の声。

は、静かに、けれどはっきりと頷いた。

「そう、そうです。私の父」

三「あの人に教わってたのか…そりゃ上手いはずだ…」

納得と同時に、少しだけ息を吐く三井。

「でも本当、ここ最近までバスケに全く興味なかったですよ。遊びの延長でしかやったことないです」

三「じゃあ何に興味があったんだ?陸上とか?バレーとか?あ、喧嘩が強いから空手とか?」

少し軽い調子で尋ねたその問いに、
は一拍も置かず、迷いなく答えた。

「花道」

三「は…??」

思わず間の抜けた声が漏れる。

「勉強もスポーツもなーんも興味ない。私が興味あるのは花道だけ」

あまりにも真っ直ぐで、あまりにも当然のような言い切りだった。

三「花道って、あの桜木か…?」

「??はい」

は、なぜ確認されているのか分からない、という顔で首を傾げる。

三「まさかとは思ってたが…桜木が好きなのか…?」

「はい!幼稚園の時からずーっと10年以上、花道が大好きです!」

三「じゃ、じゃあバスケ部に入ったのも…」

「花道のためです」

即答だった。

三「その鬼のような体力も足の速さも…」

「花道を追いかけてたから」

三「喧嘩が強いのも…」

「花道といて、教わったから」

一つ一つ積み重なる理由に、三井は完全に言葉を失う。

三「す、すごいな…」

「えへへ!それほどでもー!ナハハ!」

三「褒めてねぇ…引いてんだ…」
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