第10章 退場王
ー翌日の試合前ー
赤「今日もやるぞ!」
部員「おう!!」
花道はに話しかけた。
花「お、おい」
流川も三井も、花道との方を見た。
「あ、花道…何…?」
花「その…」
花道は言いづらそうだった。
「安心して?今日は試合中声出さないから。少なくとも花道には、もう何も言わないから。邪魔しないから」
は悲しそうにそういうと、会場へ向かおうとした。
しかし花道はそんなの腕を掴んだ。
花「そ、そうじゃねぇ!」
「…?」
花「一昨日は、八つ当たりしちまって悪かった…野次だなんて思ってねぇ…悪い…」
「うん、いいよ。今日も頑張ってね」
は快く許してくれた。
花道はそう思って安心した。
しかし、それは違うのではないかとすぐに思うようになるのだった。
湘北が会場へ行くための廊下を歩いているといろんな声が聞こえた。
他校生「でっ、でけぇ!赤木って近くで見るとほんとでけぇなぁ」
他校生「ゴツいし…」
女子「あーっ!ほらほら一年の流川くんよ!」
女子「流川くん…大きい…」
女子「あー…かっこいい…」
男子「あ!あのすっげー可愛いマネージャーの子がいるぞ!」
男子「かわいい…」
男子「あんな子がいたらそりゃ頑張れるよなぁ…」
そんな周りの声に宮城や三井は睨みを効かせた。
他校生「げっ…」
他校生「湘北ってなんか、おっかなそうなやつばっかだな…」
他校生「おっ!あいつだ!あの赤い髪!あれが相手の頭にダンクかましたやつ!」
他校生「ぶっ!ぶふっ…」
そうこうして、角野高校との試合が始まった。
この試合は、信長、神、魚住、花形なども見にきた。
も応援をした。
しかし、花道の名前は一回も口に出さず、他の4人ばかりを応援していた。
花(一回も俺の名前を呼んでいない…許してもらえてないのか…?)
結果、湘北の圧勝だった。
しかし、花道はまた5ファウルをもらい退場させられた。