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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第10章 退場王


ー放課後ー

流川はの準備が終わるのを無言で待った。
が準備を終えたのを確認すると、流川は教室から出ようとした。
もそれに気づき、流川について行った。

(流川…待っててくれたんだ…)

すると

花「!部活に…流川」

珍しく花道の方から教室へとやってきた。

「あ…」

しかし流川とが一緒に教室を出ようとしていたので、花道は少し戸惑った。

流「ふん」

流川はの手を掴み、歩き出した。

「…」

は一度花道を見たが目を逸らし、流川に手を引かれるまま着いて行ったのだった。

花「あ…」
花(が…あのが俺から目を…逸らしただと…?あんなに俺にベッタリだったが…?)

花道は愕然とした。
あまりに初めての出来事に、驚きを隠せなかった。

花(んん…えぇい!流川が何か吹き込んだにちげぇねぇ!)

しかし花道はすぐにいつもの調子に戻り、部室へと走っていった。



バンッ!!



部室に行くと、そこには流川だけがいた。

花「おい流川!」

しかし流川は無視して着替えを続けた。

花「無視してんじゃねぇ!」

流「はぁ…」

花「はぁとはなんだ!はぁとは!お前!なにかに吹き込んだろ!?」

流「吹き込んでない」

花「あいつが俺を無視して目を逸らすなんて、今まであったことねーんだ!お前、を好きなのか!?」

流「あぁ」

花「なにっ…?」

花道は流川が素直に認めると思っていなかったので驚いた。
着替えを終えた流川は黙って部室を出ようとした。

花「ちょっと待て…ちょっと待てぃ!」

花道の言葉に流川は振り向いた。
すると次の瞬間

ドンッ!!

花道は流川の胸ぐらを掴み、ロッカーに流川がぶつかった。

流「…」

花「おめぇにだけは、やらねぇ」

流「…もともとお前のものじゃない」

花「なっ…」

流「がお前を避けてるのは俺のせいじゃない。昨日の試合の時のこと謝ったのか?」

花「うっ…」

流「なら分かってくれるとかそんなこと思ってんじゃねぇ。無視された?そんなの自業自得だ」

流川は花道の手を外し、今度こそ部室を出て行った。
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