• テキストサイズ

僕だけを見つめて【スラムダンク】

第6章 リョータ・三井復帰


「がぶっ!」

口元押さえつけられていたは、迷いなく後ろの不良の手に噛みついた。

不良1「いでぇ!!このくそあま!!」

怒号とともに腕が強張るが、力はまだ緩まない。
すぐ横では、別の不良が拳を振りかざして迫ってきていた。

だが――

「ふんっ。おらー!」

掴まれた状態を逆に利用し、は身体を軽く跳ね上げる。
前から殴りかかってきた男の首へ両足を絡め、そのまま勢いよく引き寄せ――

ガンッ!

頭突きが炸裂し、不良は呻き声を上げて崩れ落ちた。

不良2「ぐぉっ…」

それでも背後の拘束は解けない。
次の瞬間、は掴んでいる不良の肩を軸に天井へ向かって跳躍し、
宙で一回転しながら――

ドンッ!!

両膝で背中に蹴りを叩き込んだ。

不良1「ああっ!!うぁ…」

ようやく拘束が外れる。

「ふん。あっかんべー」

ぺろっと舌を出す挑発に、晴子は息を呑んだ。

晴「ちゃん…」

その間にも、流川は何度も殴られ、咳き込みながらも睨みを崩さない。

「流川…」

弱った流川を見つめるの瞳に心配が宿る。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp