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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第8章 対三浦台


花「なんだよ」

話しかけられた花道はイライラしていた。

「わざとじゃないの私はちゃんと分かってるよ!でも多分審判にはあれはディスクオリファイイングファウルっていうのに見えちゃって、わざととか、悪質って思われた時に…」

花「んな難しい言葉使われて分かっかよ」

花道は冷たい声で言った。
湘北メンバー、仙道、牧や信長など、と関わりが深いものは皆2人の方を見た。

「花道…」

花「お前がわざとじゃないって分かってても審判にわかってもらえなかったら意味ねぇんだ。それにお前はベンチから見てるだけだからなんとでも言えるじゃねぇか」

花道は頭ではイケナイと分かっていながらも、に八つ当たりしてしまった。

三「あいつ…」

流「…」

「そんな…」

花「…お前が男だったら、試合に出れたのにな。知識だって無駄にならなかっただろうよ」

仙「あぁ…」

信「野郎…」

神「言い方が…」

牧「んん…」

はショックを隠し切れなかった。
動揺した。目が泳いだ。顔面蒼白だった。

三「おい桜木!黙って聞いてりゃ…」

三井と流川が眉間に皺を寄せこちらに歩いてきた。
しかしこちらに辿り着く前に、が口を開いた。

「…ごめんね、男じゃなくて。…ベンチから野次飛ばすだけで、役に立たなくてごめん。…無駄な知識つけて、花道にまとわりついてごめん。ごめんね花道…ごめん…」

ひどいことを言っていたのは、謝るべきことをしたのは花道であった。
それなのに必死に涙を堪え、花道に謝るに、みな庇護欲を掻き立てられた。

「今日は…ううん、これからは1人で先に帰ってていいよ。あ、最近は毎日そうだったか。今日もそれで。じゃあ私トイレ行ったら、少しベンチ綺麗にしてから行くね」

は全然笑えてない笑みを浮かべ、その場を去った。

花「はっ…わ、わりぃ!!!そんなつもりは…」

花道は呼び止めたが時すでに遅し。
はもうそこにいなかった。
そしてダダダっと、ある人物はすぐに追ったのだった。

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