第8章 対三浦台
コートにいる花道はというとボールを受け取ったものの、村雨のディフェンスのせいで思ったように動けていなかった。
そして審判にバレないよう、村雨は花道に蹴りを入れた。
怒った花道は村雨を突き飛ばしてしまった。
「あぁ!花道!さすがにそれは…」
審判「オフェンスチャージング!白11番!」
「四つめ…まずい…」
信(あっ、変なのがいる。あの赤い頭)
信長は花道の他に、噂に聞いていた流川のプレーを見ていた。
そして花道は絶対に取れないだろうとみんなが思っていた、宮城からのパスを受け取った。
「花道…!素敵っ…!!」
信「!?まさか…まさかさんの好きな人って…」
牧「見てれば分かるさ」
花道はそのまま渾身のスラムダンクを解き放った。
「花道!!」
しかしリングギリギリでハズレ、止めようとした内藤の頭に思いっきりダンクしてしまった。
「あぁ!!!」
これにより花道はついに5つ目のファウルを取られ、退場となってしまった。
「ディスクオリファイイングファウルかな…」
信「カーカカカッ!おもしれぇやつ!」
流「ふんっ、超どあほう」
そして試合終了のホイッスルがなった。
結果は51対114で湘北の圧勝であった。
は嬉しかったが素直に喜べなかった。
花道がイライラしていたのが分かったから。
(勝ったのは嬉しいけど、花道わざとじゃないのに…ムカついちゃうよね…)
挨拶まで終えると、は真っ先に花道のそばへ行った。
「花道!」
その様子を見ていた信長はショックを受けていた。
信「さん真っ先にあの赤頭の元へ…やはりさんの好きな人っていうのは…」
牧「あぁ、桜木花道のことだろうな」
信「嘘だろ…よりによってあんな変な奴…」