第8章 対三浦台
仙「何とも思わないってことはないけど…」
「私はすごくムカつきます!フン!」
仙「なんでそんなに陵南のことを気にしてくれるんだ?」
「え?」
仙「君にとって陵南は、一点差とは言え勝ちたくても勝てなかった、倒すべき相手だろ?なのになんで君はそんなに怒ってくれるんだ?」
「なんでって…私は湘北は強いと思ってます。全国制覇もきっともう夢じゃない」
仙「…」
「それでも湘北は、陵南に負けたんです。陵南は強い。それなのにバカにされて、ムカつきました」
仙「湘北がバカにされてるように感じるから?」
「うーん…まあそれもなくは無いですけど…ただ普通に陵南バスケ部が好きだからですかね」
仙「っ…」
するとそこへある人物がやってきた。
牧「海南のこともそう言ってもらえたら嬉しいな」
2人は声のする方を振り向いた。
仙「牧さん」
「あ!牧さん!え!?それ制服ですか!?」
牧「そうだ」
「嘘でしょ…」
仙、牧「「??」」
「お父さんすぎる!!私と並んだらまるで親子!」
は牧の隣に行き、仙道に、どう?ほらね!と、先ほどのイラつきなどは忘れニコニコと言っていた。
仙、牧「「あぁ…」」
仙「牧さんとも知り合いなのか?」
仙道は親子に見えるかどうかには触れず、に聞いた。
「あ、ええっと…」
は湘北のマネージャーであることを隠していたのを思い出し、しどろもどろになった。
牧「練習をうちに見に来てたんだ」
仙「海南にも行ってたのか」
「あは…あはは…ちなみに翔陽にも行きました…あはは…」
牧「あれから信長がうるさくてな。元気なのか、好きな人はどんなやつなんだ、って」
「つい2、3日前に会ったばかりなのに…」
仙(海南にも彼女を好きな子が…?)
牧「ちなみに、神も気にかけているようだったぞ」
「神さんが?」
牧「あぁ、君が見にきてくれると頑張れると。俺もそう思う」
仙(まさか牧さんもなんて、やめてくれ)
「牧さんも?」