第8章 対三浦台
その言葉を聞いた魚住は観客席で怒り出した。
魚「陵南ごとき…?こらぁっ!赤木!何やってんだ!」
周りの陵南メンバーも怒っていた。
「陵南だって強いんだから!!ボスさんだって仙道さんだっているんだから!!湘北だって強いんだから!!練習試合の時は一点差で負けちゃったけど…でもうちだって強いんだから!!湘北ー!自信持ってー!飲まれるなー!練習の半分も力出てないぞー!」
もベンチから怒った。
仙道はそんなを見て、微笑んでいた。
赤「んんっ…うるせぇな全く…」
いつもはの応援で元気が出る湘北メンバーだが、あまりのプレッシャーに、今回はの声が届かなかった。
そして赤木がリバウンドを取りゴールを決めようとすると村雨がファウルをしながら止めた。
「くっ…」
彩「敵はファウルを恐れずに赤木先輩だけを潰しにきてるわ」
三「なめられたもんだ…赤木だけのワンマンチームと思ってるな、奴ら」
宮「気に入らねぇ…」
花「ふっぬううっ…」
「ムカァ…」
流「…」
花道、流川、宮城、三井の4人は闘志に火がついた。
はスクッと立ち上がり、会場を出ようとした。
4人「「「「ん?」」」」
彩「ちょっと!どこ行くのよ、試合中よ?」
「ちょっとトイレです!大丈夫ですよ、ムカつきますけど、どうせ湘北が勝ちます。約束しますよ」
彩「そう言われても…」
はイライラを抑えるため、一旦会場を出た。
仙(まさか湘北が一回戦敗退なんてこたぁねぇよな)
すると仙道が自販機の前に立っていた。
「あ」
仙「ん?あ…こんなとこで何してるんだ?今は試合中だろ」
「いやちょっと…」
はイラつきを抑えるためと答えるのは恥ずかしく、口籠った。
仙「ハハハ、相手選手に腹が立ったのかい?」
「…はい」
は口を尖らせた。
「だって、今対戦してる湘北のことだけじゃなくて、綾南のこともバカにしたんですよ!?逆に仙道さんは腹立たないんですか?」